2004年06月01日
『フジ子・ヘミング耳の中の記憶』
『フジ子・ヘミング耳の中の記憶』
絶望の長いときを経て開花したピアニスト、フジ子・ヘミング。
その音色の源へと誘う、実話のオムニバス(短編集)です。
ピアニストとしての成功を目前にして聴力を失い、数十年後、
TVドキュメンタリーをきっかけにみごと復活を果たした不屈の
生き様は、多くの人に勇気と感動を与えます。
本書には、波乱の人生をともに生きた“宝物”が呼び起こす記憶の
物語が綴られています。
カラヤンに褒められた刺繍バッグ、幼いころ作った人形、蒔絵の
小箪笥など、どれもヨーロッパ各地を経て、現在彼女が暮らす
東京・下北沢の家にたどり着いたものばかり。
ドラマに満ちた運命を紐解くエピソードが心を打ちます。
自筆絵画も収録。
発売：2004年6月
書籍分類：単行本
出版：小学館
ISBN-10：4093875014
ISBN-13：978-4093875014
ページ：139ページ